Fate/Shadowmoon プロローグ+α

「マスター?8番目が召喚されたみたいだけど?」


 黒いコートを着た、悪魔のような風貌の男が少女に語りかける
喋りかけられた少女は興味の無さそうに紅茶を淹れながら答えた。


「あっそ…召喚した方は自分達をイレギュラーだと思ってるみたいだし、好きに泳がせておけば良い事あるでしょ」

「適当だねえ、聖杯戦争でそんなに適当なのってマスターぐらいじゃあないの?」

「私の目的は聖杯を手に入れる事じゃないし、特に8番目のマスターを倒す理由も無い」

「然し、前代未聞でとんでもない聖杯戦争だよね。7組のサーヴァントとマスターの戦争じゃなくて8組のサーヴァントとマスター+聖杯が召喚したサーヴァントの戦争だなんて」

「全く…セカンドオーナーはどうやって終わらせるつもりなのか…」


 少女は溜め息を出し、その後コートーを羽織って何処かに出かける準備を始めた
少女をマスターと呼ぶ男は、その後ろ姿をニヤニヤと笑いながら視ている


「何?」

「嫌、君は面白い人間だなあと思ってねえ」

「あっそ…ならもっと面白い事を教えてあげるよ。良い?この聖杯戦争の聖杯の正体はセカンドオーナーが召喚したもう一つのサーヴァント」

「ふうん」


 少女は人差し指で男を指し、その濁った眼で直視して話を続けた


「そして、貴方…いえ、貴方が成る存在が一番最初に堕落させた人間。そのサーヴァントのクラスはファースト」


 男は一瞬笑うのを止めると、また大声を出して笑い始めた
少女はまた溜め息を吐き、一旦やめた出掛ける準備を再開した


「アッハッハッハッハ!それは最高だねえ!最高のショーだ!」

「やる気…出た?」

「あぁ出たよマスター、さあ俺の気分が変わらない内にさっさと聖杯戦争を終わらせて聖杯を壊しに行こうじゃないか!」

「嫌…勝たなくて良いんだけどね…」


 少女はそう言ってまた溜め息を吐いた
少女の濁った眼にはもう何も映らない、あの時から少女の眼には悲しい表情をした兄の顔しか映ってない
少女は家の扉を開け、外に出た


「今日も良い夜だね…」

「マスター!俺知ってるぜ!それ、厨二病って言うんだろ!?」

「バーサーカー…私は高校一年生だよ…」

「つまりどういう事だい?」


 少女は溜め息を吐いて、歩き始めた
男はその後を追う




―さて、魔術師達はそして英雄達は何の為に聖杯を求めるのか
 彼等の戦争は8番目の召喚を合図として、開始された












prologue+α end

  • 最終更新:2014-02-27 20:19:34

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