優也「入れ替わった?」第六章

妖夢(もっと強くなりたい)


妖夢(でも、練習だけじゃあまり成果は出ない気がする)


妖夢(優也さんと、戦ってみようかな)


妖夢(優也さんの技、見たこと無いものばかりだし……気になるなぁ)


妖夢(けど優也さんって、どこか手加減しているようにも思えるんです)


妖夢(手加減というか、遊んでる気がするんです)


妖夢(未熟な私なら本気をだすまでもないってことでしょうか)


妖夢(優也さんの本気が見てみたい)


妖夢(どうすればいいのかな?)





優也「くっ、貴様……ッッ!!!卑怯だぞ!!!!」


天使「知りませーん♪」


優也「許さん……許さんぞ!!!」


天使「なら倒してみたらどうです?


優也「無理だろうが!遠くからバスバス撃ってきやがって!」


天使「スナイパーライフルは遠距離武器ですよ……?」


優也「うるさいッ!俺は!SMGなの!!」


天使「じゃあ接近すればいいじゃないですか」


優也「近づく前に撃たれて即死じゃねえか!!」


天使「下手なだけです~~」


優也「ぐぬぬぬ……」

優也「よし。ならばこうだ」


天使「ふふーん、私のエイミング能力は最強ですよ~」


バスッ!!!


天使「ファッ!?」


優也「これだけは出したくなかったのだがなァ……」


天使「!!!!!」

天使「バカな……!!!それは、200万ユーロ溶かしても手に入らないという……伝説の……」


優也「あァ……M82A3、バレットライフルさ」


天使「くっ、脅威の貫通力……!!この壁を抜くなんて……!更に、圧倒的射程……!火力……!!」


優也「さぁ、隠れても無駄だぞ」



天使「ふふっ。甘いですね優也さん」


優也「何だ……?」


天使「時間をスコアを見てらどうです?」


優也「!!!」

優也「残り時間、20秒だと……!?そしてスコアは7点差……!奇跡でもおこらん限り巻き返しは不可能か……!!」


天使「そう……あなたは本気をだすのが遅かったのよ」


優也「くっ!クソ……タイムアップか……」


天使「ふっふーん♪」


優也「じゃ、次からはM82で行くんでよろしく」


天使「やめてくださいお願いしますやめてお願いします」


優也「覚悟したまえ」


ピンポーン


天使「助かった!!お客さんですよ!!!」


優也「……」


天使「行かないんですか?」


優也「……いってくる」


ガチャ

妖夢「こんにちはー」


優也「……おう」


妖夢「あれ?どうしたんですか?」


優也「……何でも無い」


妖夢「気分悪いんですか?病院行きますか?」


優也「平気だから」


優也「用件は何だ?」


妖夢「あっ、えーとですね!」


妖夢「私と練習試合してもらえないでしょうか」


優也「えー……」


妖夢「お願いします!」


天使「あらっ、妖夢さん~」


妖夢「こんにちは!」


天使「こんにちはー、今日はどうされたんです?」


妖夢「優也さんと練習試合を」


優也「いやです」


妖夢「そういわずに、お願いしますよ。強くなりたいんです」


優也「いやです」


天使「いいじゃないですか別に。やってあげちゃってください」


優也「お前はM82が怖いからそう言ってるだけだろ……」


妖夢「ダメ……ですか?」ウルッ


優也「あー!!もう!わかった!!上目遣いで涙目とか、もう、あーっ!」


妖夢「やった!」

天使「やった!!」


優也「はー……行きますか」


広い草原
優也「さて、始めるか……」


妖夢「どんと来い!です!」


天使「できれば長引かせてくださいねー」


優也「それは出来ない相談、だな」

能力、発動。

迅雷斬破刀、召喚。


右手を翳す。柄から順に、青い光が剣を生成する。

刀身は鋼色に輝き血を欲す。


BerettaM92、召喚。


腰のホルダーを共に召喚され、トリガーが引かれるのを今か今かとまっているようだ。




妖夢(前々から気になってた。優也さんの能力……それが今分かった。それは、召喚……なるほどね)ジャキッ


両者の間は草しかない。その距離20m


一瞬、風が吹いた。


春色を吹き飛ばすようなその風は両者の髪を揺らす。


それが、開戦の合図となった


優也「ふぅー……覇道!!滅風!!」ザスッ!!


地面に突き刺された剣。


大地の神の怒りを呼んだかのように吹き上がる火柱。


草原を焼きつくしかねないその火柱は、連続して妖夢へと近づいていく



妖夢(この技は前に見た……けど、やっぱりすごい火力……!)


その火柱は、妖夢へと到達することはなかった。



妖夢「どうしたんですか?優也さんの力はその程度じゃないでしょう」


優也「当たり前だろう。最近剣を振っていなくてな……ちょっとした力の再確認だよ」


妖夢「そうですか」ザンッ!


風牙絶咬。先刻此処を吹き抜けた風のように、妖夢は一瞬で距離を詰める。


同時に振り上げた楼観剣を、到着と同時に振り下ろす。




優也「弱いな」ガキン!


しかし、見切られていた。


だが、こうなることも予想できていたであろう。



優也の防御と同時に白楼剣による横からの突きを実施。


しかしそれは、優也へ届くことはなかった。

ほんの一瞬で後方へと跳躍することによってこれを躱したのだ。



こんなもので終わるはずがない、と妖夢は思っていたはずだ。


しかし実際にそうなってしまうと、どこか劣等感を覚える。



妖夢が少なからず劣等感を覚えているところで、優也はどうかというと


天使にAVAで負けたことなど忘れ、楽しんでいるようだ。



1回跳躍しただけでは、距離は開かない。


一瞬間が空く。



最初に出たほうが、完全に有利になるはずだ



最初に出たのはどちらか?



その答えは既に、妖夢の弾幕によって解答されていた



妖夢の前面を乱れ撃ちするその弾幕は、宛ら第一次世界大戦に登場した軽機関銃の牽制射撃のようである。




優也は、この世界の住民ではない。


であるからして、当たり判定は通常より大きい。



近距離で発せられたこの弾幕をどう避けるか……




簡単なことであろう。




相殺すればいいのだ。




優也「せいっ!」ズバァッ!!!




弾幕を撃たれてから、わずかコンマ4秒。


電撃を伴う真空波によって、優也に当たるはずだった弾幕は全て破壊されたのだ。



その真空波は衰えを知らず、空気を切り裂き妖夢へと向かう。



だが、この真空波は些か小さかったようだ。



妖夢が軽い横ステップで、この真空波を避けることなど容易いことであった。



この時、優也の目の前には異変が起きた。



真空波を避けるとき、妖夢が分裂したのだ。


否、そのままコピーされたと言えよう。



これは以前見た分身技である。そう、すぐに分かった。



だがこのままでは厄介だ。



一体どうしようか、そんなことを考えていた



先に答えを見つけたのは妖夢だ。



そのまま2体とも、こちらへ突っ込んでくる。



距離は10mといったところか。


近すぎる。




右手の迅雷斬破刀で防御の態勢をつくる。



左手は腰に回し、Beretta92を取り出す。



照準は必要ない。


適当に撃てば避け、隙が生まれるだろう



パン!!


避けたのは、右の妖夢だ。



そうか、そっちが本物だな。


と思い、左から剣を振る。



スッ……


すり抜けた。

偽物はそのまま自分をすり抜ける。


やられた。こっちが偽物か


その答えが脳内に浮かんだ時、妖夢の剣が左前に接近していた。


最後まで偽物だと言い張るかのようにただ突っ込んでくるフリをしたのか。


だが、遅い。勝利を確信し、手が緩んだようだ。



距離は、1mもないだろう。


妖夢は下から楼観剣を振り上げようとするところだ。

両手持ち……決める気だろう。


防御は間に合わない。


ならば、どうする?




そうか。



俺には足があるじゃないか。



振り上げを開始したその剣を、踏みつける。



勢いの付いていないその斬撃は力を無くし、靴底に切れ目を入れただけだ。




この行動に妖夢は非常に驚いたことだろう。



少し戸惑っているようにも見える。



妖夢「やりますね、優也さん」


優也「お前こそな」



褒める。しかし、眼力は緩めない。


口だけにすぎない。



妖夢は次の一手を考えているのだろうか。



俺はどうするか。


そんなの決まっている



優也「これは礼だ。取っておけ」



ガツンッッッ!!!


妖夢「ッッ!!!ぐっ、あぁっ……!!!」



強烈な頭突き。


脳髄を揺らし頭蓋骨も砕くであろうその頭突きは、妖夢の思考回路を破壊し尽くした。



少し、ふらふらしているようにみえる。


脳震盪でも起こしたのかもしれない。



剣を鞘に戻す。



妖夢「……?」


妖夢は、理解できないようだ。


それもそうだろう。


戦いの途中で剣を鞘に戻すなんておかしい。



しかしこれにも意味がある。



優也「妖夢」ぎゅっ



突然の抱擁。


妖夢「!?!?!?!?」


妖夢は、更に混乱した。



優也「終わりだ」


抱きしめた状態から、手を掴み、後ろへと回る。


妖夢「ッ!!何ッ!?何を……しているのッ!」ブンブン


右手に握った剣を振り回している。


しかし、後ろにいる優也には当たらない。


右手は脇に手を忍ばせて自由を制止し、左手は妖夢の左手を後ろに回して拘束している。

更に持ちあげることによってこの両手の拘束は一層力を増す。



妖夢は今、手首でしか、剣を振れないのだ。


優也「そんなに剣を振り回しちゃぁ、危ないじゃないか」


右足が、動く。


蹴撃。

その爪先が向かう先。


それは妖夢の手首だった。


ディスアーム。武装解除。


手首を強打して、剣を離してしまった。



もう妖夢に為す術はない



しかし持ち上げられた妖夢は、諦めない。


足をバタバタさせて、逃れようとしている。



しかし優也の拘束を解除するまでには至らない。



勝利を確信した優也は、右足で妖夢の股間を擦り付ける。


妖夢「ッッ!?」


突然のセクハラに、妖夢は驚愕する。



妖夢の集中は、今股間にある。




その隙に両腕に力を込め、妖夢の体を自分の後ろへと持っていく。



ゆっくりではない。


一瞬であった。



妖夢は頭から真っ逆さまに地面へと落ちた。



ベリィ・トゥ・ベリィ。腹と腹、という意味だが、この場合腹と背だ。



ところで、貴方は頭から真っ逆さまに落ちたことはあるだろうか。



私はない。



妖夢は今、人生で初めての頭から真っ逆さまに落ちる体験をした。



彼女はこの後どうなるだろう。




もちろん、気絶である。



下手したら首の骨が折れるが、優也の能力でしっかりと頭から真っ逆さまに落ちたのだ。




この勝負、優也の勝ちである。




優也「ふう。」



天使「……」


天使「だ、大丈夫ですか妖夢さん」


妖夢「」ピクピク


優也「死んでないし脳内にも異常はねえよ」



天使「そう、ですか。よかった。」


優也「とりあえず、家まで運ぶか」





それから数時間後。


正確には8時間後の、22時である。



天使「あぁーーっ!!もう!!」


優也「ん、足音がしたな……そこか」ダンッ!


バスッ


優也「やっぱりな」


天使「あああああっ」


天使「卑怯です!2枚も壁貫通して……!私も優也さんも隠れてるのに倒せるって!!」


優也「これがバレットのちからなのだ……アンチマテリアルライフルなのだ……」


天使「くぅっ、まだまだぁ……!」



妖夢「う、うーん……」


優也「ほう、SMGに変えて特攻か!」


天使「これならやれるっ!」ダダダダッ


天使「いないっ!!?」


優也「いつでも同じ陣地にいると思うか?スナイパーは位置がバレてはいけないんだよ」


ダンッ! バスッ



天使「にゃああああああ」



妖夢「うー……あれ……ここは……?」


優也「あと1点だなぁ~~」


天使「くっ……まだ、行けます!!」


パスパスパスパス


優也「!!サプレッサーか!」


優也「どこだっ、クソ!」


天使「後ろですよ」


優也「ぬああっ!!忘れてたッ!青部屋はセンターから入れるのかッッ!!」


妖夢「あれ……優也さん……?」


優也「さぁ、最後の1キル……お前に決めた!!」


天使「……!」


天使「いいですよ、来なさいッッ!!」


優也「見つけたぞ!」

バスバスバスバスカコーン


天使「危ないっ……」


ドーン


天使「ひゃぁっ!?空爆!?」


優也「ふぃー、終わった終わった。いやー1中空爆覚えといてよかったー」



天使「ぐぬぬ」


妖夢「優也、さん……?」


優也「ん?」


優也「あれ、妖夢起きてたのか」



妖夢「はい。私、どうしていたんでしょう」


優也「気絶してて寝てただけよ」


ガチャ


天使「妖夢さんこんばんはー」


妖夢「こんばんは」


妖夢「すいませんなんか……迷惑かけちゃったみたいで」


優也「かまわんよ」


天使「ですよー。あっ、夕飯食べていきます?」


妖夢「いえいえ、お構いなく」


妖夢「幽々子様が、お腹を空かせて待っていると思うので。」


優也「残念だな。」


妖夢「すいません。それでは失礼しますね。ありがとうございました!」


優也「ういー」


天使「さようならー」




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  • 最終更新:2014-05-23 18:00:26

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