マシンガンロンパ

僕は立っていた
何も考えずに、ぼーっと突っ立っていた
いや、何も考えられなかった
受け入れられなかった
これは夢?幻覚?妄想?ゲーム?小説?
きっと、これは夢だ
気付いたら覚めているだろう
そう思い込むことしか出来なかった
目の前の現実を受け入れられなかった
あまりに現実離れした状況
しかし、どうしようもないくらいにそれは現実だった
受け入れざるを得なかった
あまりに現実離れした現実を
受け入れることしか出来なかった
たとえ受け入れることを拒否しても、その現実は消えやしないのだから―――






うぷぷぷぷ...












正に世界の中心と言っても過言ではない程違和感なく、それは堂々と聳え建っていた
そこは誰もが憧れる場所
そして誰もがそう簡単に入ることが出来ない場所
天才だけが入学することのできる「学校」
「私立希望ヶ峰学園」
学校側が直接決めた者しか入学できない
ここに入学しただけで将来の成功を約束されていると言われるほどの中学校
今後世界を支えていく程の人材を育て上げるそこは、全世界の人々から「希望の象徴」として憧れの存在となっていた

そんな学校の校門前に、僕は立っていた


僕の名前は狼狽 銀河(うろた ぎんが)
こんな大層な名前をしている割に、俺にはこれといって突出した能力はなかった
勉強は他人より少し劣るし、運動神経はどちらかと言うと悪いほうだ
特に今まで大きな事件や出来事には巻き込まれずに極一般的な生活を送っていた
このままずっとこの調子なんだろうか―――そう思い始めていた時
そんな僕の人生が180°変わるくらいのきっかけが届いた

「狼狽 銀河様
 あなたは抽選により『超中学級の幸運』として
 我が希望ヶ峰学園に招待します」

それは、「希望」への招待状だった
希望ヶ峰学園では毎年、入学してくる者を一人だけ抽選で決めるというきまりがあるそうだ
「運も実力の内」という諺があるように、突出した運は立派な才能だというのが向こうの考えだった
もちろんすぐには受け入れられなかった
何かの夢かとも思った
まるでゲームや小説の物語のように
それは僕の現実とは明らかに次元の違う話だったからだ
あまりにも現実離れした現実
そんな現実を、僕は受け入れざるを得なかった
そして僕はその全てを受け入れる覚悟を決め、この校門前に立っているんだ

近くで見ると、その学園はとてつもなく大きい存在に思えた
外見だけではなく、周りから漂う雰囲気からも一般人が簡単に足を踏み入れてはいけない場所だというのはひと目でわかった
そんな存在を前に僕の足は踏みとどまってしまった
―――本当に僕なんかが入っていいのだろうか
何かの間違いじゃないのか?
しかし、逃げることは許されなかった
僕は覚悟を決めたんだ...立ち止まるわけには、行かない!
そして覚悟を決め、勇気を振り絞り、ついにその学園の敷地内へ足を踏み出した
一歩一歩緊張した足つきで正面玄関に足を運んでいく
目の前の存在が迫ってくる
そんな錯覚さえしてくる
しかし、僕は踏みとどまらずに玄関を目指していった
そして遂に目の前まで来てしまった
冷や汗を掻きながらつばを飲み込み、三度目の覚悟を決め中に入ろうとした
その扉を開け
一歩、足を踏み入れて―――



世界が歪む



それまで当たり前に存在していた世界が、全てグチャグチャになり急速に俺の意識は離れていく
違和感が体中を駆け巡り、何を聞き何を見ているのかさえわからなくなった
もはや何も認識できないくらいに失われていき―――

そのまま、僕の世界はブラックアウトした



















マシンガンロンパ
希望のチャットメンバーと絶望の世界

  • 最終更新:2013-01-13 04:29:42

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