Ⅹ-プロローグ-

先に行っておきますけど、中二病要素満載なのでそういうのが無理な方は見ないほうがいいです
無理に見て変なこと言われても困るんで
あくまで暇つぶしの一環なことをお忘れなきよう


この街の中心には、正に都会の街並みが広がっていた
有名企業の高層ビルが立ち並んでいたり、また不気味に黒い建物が建っていたりと、その風景は様々だ
まさに金持ちの住む家と言わんばかりの豪華な家や、そのまわりを歩く金持ちたち
そして最新の機会による監視プログラム これにより、犯罪の起こる確率はめっきり減った
正に、そこには理想の街並みが広がっていた

しかし、一歩その都会の方から外を出てみれば、周りの雰囲気は打って変わって暗いものとなる
蜘蛛の巣のはった家、もはやボロボロになってしまった廃ビル。
ゴミの臭いがあたりに充満し、都会の華やかさからは考えられない光景が広がっていた
そこにはボロ布を身にまとい必死に食べ物を恵む少女や、食料を求め暴れる輩まで
無論そこには最新機器などなく、犯罪者の住処にもなり、無法地帯と化していた

その相反する2つの光景がひとつの街として、今日も人々が動き出す
その街の名は......
「Suznooto.X」

黒の集団
事件翌日 黒ビル内部

そして、とある悲劇から数時間 街は何事も無く動き出す
当たり前のように行動し当たり前のように人と会話する
ただ一つ――――彼の機嫌を損ねる以外は
「……で?お前は何が言いてえんだ?」
男はいかにも高級そうな机に足を置き、これまた高級そうな椅子に座っていた。
周りには高価な品ばかりで、一見してどこかの社長か何かのように思われた。
しかし、机の上に足を乗せ尚且つ汚い言葉遣いをしているところからその可能性は少ないと予想できる
「お前はこう言いてえ訳か、『都市伝説のフリをしていて悪事を働いていたら本当の都市伝説が出てきたでござる』……と」
男は途中ふざけた口調となり、一瞬冗談を言って笑わせようとしているのかと思われた。
しかし、一方で彼の目は確実に人が怒っているときのそれであり、彼の周りには殺気のオーラすら感じられる。
「それを……俺に信じろと?」
男はさっきまで事情を説明していた人物に問いかけた。
その人物は、先ほどの悲劇にあった張本人である部下だった。部下は上司と思われるその男に対して引きつった笑いで話していた。
それは一般リーマンが上司に向けてするそれそのものだった。
しかし、その部下を見れば誰もがその笑いすらなくなるだろう。
なぜならその部下の体は――――――右手から肩にかけて、とてもとても真っ黒に染まっていたからだ。
「そ、その……これを見てもらえれば、わかっていただけるかと……」
部下はさっきまでの学生が先輩に使うような口調とは違い、完全に社会人としての言葉で男に話していた。
それは目の前にいる男がそれ程に恐ろしい存在だという印象を与える。
そして、それはすぐに証明されることとなる
「それで?それが、何だ?それによってお前の体の一部が異常になってそれが原因で心臓が止まってぽっくり逝っちまったとしても俺には全然全く何も思わない感じない」
男が早口で紡ぎだした言葉にはまさしく部下思いの優しい上司――――というようなものは欠片も感じられず、他人のことなんか何も考えてない自己中心的な男ということだけが読み取れた。彼はそのまま言葉を続けた。
「でもなぁ、お前が失敗したことによってその都市伝説を真似てやってる連中がいるとバレたらこの組織の存続自体が危うくなって果てはこの俺がムショにぶち込まれて死刑なんてこともありえないわけじゃないってことなんだよなぁ!」
そこまで言葉が紡がれた瞬間――――さっきまで男が纏っていた殺気は何倍にも膨れ上がった。
「まっ、待ってください!確かに今回は失敗こそしましたが、あの変な奴さえ現れなければ全てうまくいったんです!今度こそは成功して見せますからこの私にチャンス――――」
その言葉は最期まで紡がれることはなかった。
部下は知らなかった。その組織にとって失敗とは何を意味するか。
いや、もし知っていたとしても失敗から逃れることは絶対に出来なかった。
部下が失敗の言い訳の言葉を紡いでたその時
「消えろ」
男がその言葉を発した瞬間――――部下は、既に消えていた
「へっ……?」
その光景を眺めていた部下の数名はそれに驚いていた。
しかし、既に見慣れているのか複数の部下たちはただ黙って事の顛末を眺めていた
「ロック・コール様……?」
一人の部下が男―――ロック・コールに呼びかけた
そして彼は
「ハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!」
高らかに、笑った
「俺の思想に合わない奴は全部全部潰してやる。俺の力を使って!そう、力だ!この俺には力があるんだ!」
笑いながら言い放った
「この俺には……『誰にも負けない力』があるんだからな……!」
ロックはただひたすらに笑い続けた。
人間ならば誰にも負けない力をもち、そしてその力で組織のトップに君臨しながら……
彼はただ、笑い続けた


不良集団
同時刻 

それは街のとある裏通りのとある集団から始まった。
「だからさ、その都市伝説の真実を俺達で探るんだよ」
「えー、やだよめんどくさい。そんなことよりゲームしようぜ」
「そうだよ(便乗)」
「そんなことして意味あんのか?」
その4人の内3人は明らかに中学生ぐらいと見える若さの少年だった。
その中で最も年齢が高いと思われるリーダー格の男は呆れ果てていた
「お前ら………いい加減外の世界に目を向けろよ、ゲームばっかやってると性格暗くなんぞ…筆者みたいに」
余計なお世話である
「元から暗いだろ…」
「ニードル……一度ぶっ飛ばされたいようだな」
「でも、俺達ってもともとそういう集まりでしょ?」
「そうだよ(便乗)」
「たしかにそうだ。だが優也、その俺達が集まったのはその性格を治すためだっただろ?そしてガッツは便乗ばっかりするな」
「でも、そもそも都市伝説探るったって何するんだよ」
中学生集団はそれぞれにーどる、優也、ガッツといい、どれも今時の無気力な若者の典型例のようだ。
優也と呼ばれる少年が当然の疑問を放つ。
「いいか、今集まってるこの場所の近く、つい最近事件が起こったらしいぜ」
「ああ、知ってるよ。男の叫び声がして、聞こえた方に来てみたはいいが何もなかったってやつだろ?」
「そうだ、ただ一つ……そいつが近所の家から盗み出したはずの荷物以外、全部な」
「そんなもの、誰かが都市伝説を真似て脅かしたら本気にしてビビって逃げただけなんじゃないすか?」
にーどるがそう結論づける
「それを俺達で調べるんだ。その都市伝説が偽物ならそれまでだし、もし本物なら……」
「本物なら…どうすんだよ、まさかとっちめるとか言わないよな?」
優也が冗談交じりの表情で尋ねる。
しかし、リーダー格の男は真顔で答えた。
「そのまさかだ。」
「……はぁ?」
優也は呆れ果てたという表情で答えた
「とっちめるったってどうするんだよ。もしあの都市伝説が本当なら……むしろやられるのはこっちじゃないのか?」
しかし、リーダー格の男は顔の表情を1mmも変えずに言い放った
「やられるまえに、やるのさ。俺なら、やれる。」
「ああ、こりゃだめだ」
にーどるからも呆れ顔で言われる
「なあ、こっそりふけようぜ……ってどうしたガッツ。」
その時にーどるが見たのは、明らかに普段の顔色ではなくブルブル震えているガッツの姿だった。
「い、いや、なんでも、ない。ちょっと、気分が、優れない、だけだ。」
明らかに何でもありそうな様子だったが本人がそう言ってるのでにーどるは気にしない事にした。
そしてリーダ格の男は自信満々に言い放った
「俺がそいつを捕まえて、白日のもとにさらしてやる。」
そして静かに
「そうなりゃ俺は有名になる、この街に新しい都市伝説が生まれるんだ。」
思いを巡らせながら
「都市伝説をやっつけちまった男、その名も」
彼は―――
「マリシャ・マスタースパーク」
まりしゃは―――ニヤリと笑った


ただの「荒らし」
同時刻 
「なんだ、テメェ?」
通常より薄暗い通路
そこは都会より外のとある通り
一般人がなかなか寄り付かないその場所には、まさにその名の通りの輩が蔓延っていた
髪を染めてる者、刺青を入れている者、中には前科もある者まで様々だ
そこは監視プログラムにより、街を追い出され行き場の失った者たちが屯するところだった
そんな近寄り難い場所に、まだ中学生とも高校生とも付かない、まだ世間一般では子供と呼ばれる少年が、その輩たちに絡まれていた
「こんなとこうろついてたら、こわ~いお兄ちゃん達に絡まれちゃいますよぉ~?」
「ガキはママのところへ帰れ」「ハハハッ!」
輩達は明らかに相手を小馬鹿にした様子で話しかけている
これで大抵の人間はすぐに逃げてしまうのだが・・・
「そうだな、これから気をつけるとしよう。だが一つだけ忠告しておくよ」
「あぁん?」
その少年はまるで物怖じせずに輩達に応対した
「もしも自分達が一般人から怖がられていると思ってるんならあまり自惚れないことだね」
「なっ...」
それは輩達を苛立たせるには十分だった
「おい、それより中心街までの道を...」
「舐めんじゃねえぞコラァ!」
一人の男がそう言った瞬間、拳を振り上げ少年の顔めがけて振り下ろした
その男は体格も良く、少し本気を出しただけで人一人をノックダウンできそうである
誰もが少年の顔にクリーンヒットし、少年は呆気無く倒されてしまうと思った
    
しかし、その拳は少年の顔には届かなかった

「言っただろ、自惚れんなって」
「なっ・・・う、動かない!」
男の拳は少年の手のひらに止められており、見た目異常の力で押さえつけられているようだ
その少年の二倍のでかさがある男の拳が、その少年に止められたのだ
「君達が一般人からどう呼ばれているか知ってるかい?哀れんでいるんだよ。こんな暴力でしか自分という存在を誇示できず、挑む相手はいつも弱そうな女子供。俺は君達が喋るゴミにしか見えないな。」
淡々と紡がれる自分達へ侮辱の言葉に、輩達の怒りは既に限界にまで達していた
「クソがぁ!」
拳を止められている男がもう片方の手で相手を掴みかかかろうとする
が、しかし、やはり男の手は少年の手によって止められることになる
「だからまぁ、なんだろう。とりあえず君、邪魔」   ・・・・・・・・・
そのまま少年は自分の体を跳躍させさっきまで掴んでいた男の腕の上に乗った
「なっ...」
そのまま少年は男の顔に強烈な蹴りをお見舞いした
「グブルコッgj」
男は鼻血を出しながら後ろに倒れた
「木偶の坊が」
「このガキャア!調子に乗ってんじゃねぇ!」「やっちまえ!」
輩達は遂に一斉に少年に向かって襲いかかった
しかし、少年の余裕の笑みはそれでも消えなかった
「やる?」

数分後――――周りにはさっきまで威勢を放っていた輩達の体があちこちに横たわっていた
ただ一人、最初に少年に絡みに行った男を覗いては
少年はその男に歩み寄った
「たしか君、僕に最初に話しかけてきたよね。相手の素性も知らないで堂々と間抜け面ぶら下げてから見に来るなんて大した度胸だよ。よかったら君には道案内を頼みたいんだけど......」
「な、何いってん」
「いいよね?」
それを言った少年の表情はなんら変わってはいなかった
が、その目の奥に少年は想像を絶する殺意を持っていた
まるで、どんな悪意をも吸い込み、自分のものにしてしまう目
どんな悪党が現れても、睨み一つ効かせるだけで相手が怯えるような目
――――こいつに逆らうと、やばい
「......わ、わかりました」
「やったぜ。じゃあ早速だけどここまでの道を......」
――――こいついったい何者なんだ......
男は道案内をしながら、少年の正体を考えた

更に数分後、気絶していた輩たちが起き上がった
「イッテェ...。クソッ、あの野郎探しだしてぶっ潰してやる!」
「そいつはやめとけ」
「なんだと?」
「知ってるだろ?最近中心街の管理人が変わったって話」
「ああ...それがどうしたよ」
「その管理人が、もっと自由な街にしようつって、過去に規制したヤバイ奴らを開放したらしいぜ」
「なんだと、つまり奴も...」
「ああ、確かあいつは......過去に大きく騒がれたが、奴の本名がわからないらしいんだ。奴は名前を変えてどこにでも現れるらしい。とりあえず管理者達はやつをこう名付けたそうだ」

「電雪の神鬼なお・・・通称なおってな」

変わり者のお嬢様


中心街
そこには主に3つのエリアが存在していた
ひとつは有名企業の高層ビルが立ち並ぶビジネスエリア
権力のあるものや富豪などが住むミリオネアエリア
そして、その街を監視する機関「Ⅹ」が存在しているサーベイランスエリア
このエリアに関しては、一般人の侵入は固く禁じられ、ごく一部のものしか入ることは出来なかった
そんな様々な光景が広がる街
様々な人物が絶えずうごめく街
正にそこは、街の中枢となっていた

そんな3つのエリアの内一つ
上流階級の者達が集うエリア
そのエリアに、一際目立つ大きくて豪華な家があった
それは「大富豪」という物を想像した時に浮かぶ家と同じで、外装にはキラキラ輝く装飾、傍から見れば趣味の悪いと思われる程の装飾が施されており、またそれと対比し内部は広い部屋が連なり、また何かの石像などが飾っていて厳かな雰囲気が漂い、それが相まってその家全体にある意味ではなんとも近寄りがたい雰囲気を醸し出していた
そこに住んでいるのはやはり、この家が似合う厳かな雰囲気を持った何者か、という想像が人々の間では広まっていた
なぜ想像なのかというと、この家に住んでいるものを知っている者はほんの少しで、一般人はおろか、政府の関係者さえ詳しくはわかってはいない
誰もが、この家に住む見たこともない主に想像を掻き立てられていた。この家の外観通りに、変わり者な人物を――――

そしてそれは、半分は当たっていた
外れているのはそれが家の主だという部分
当たっているのは――――変わり者だということである


「キャーーー!」
女性の甲高い声が屋敷中に響き渡った
その声を発した人物がこの屋敷の主のご令嬢と判断した途端、屋敷の執事の一人が慌ててその発生元に駆け寄った
しかしプロなのか、焦りの色は顔に出さず、そのままその女性がいる部屋のドアを開けた
しかしそこには――――
「アシダカちゃんがいるよ!かわい~!ほらほらこっちこっち」
そこには無邪気に小さな節足動物と戯れているお嬢様という謎の光景が広がっていた
「あんみつ様・・・このようなことでいちいち叫ばれては、私共も毎回対応しなければならないので困るのです。」
あんみつと呼ばれた女性は、かなり綺麗な顔立ちをしており、服装もこの屋敷の荘厳さに見合った格好で、その住まう部屋もまさにザ・金持ちといった具合の豪華さ。
「なら、反応しなければいいんです。わざわざ来ていただかなくてもいいのに。」
さっきのアシダカクモ氏に対する言葉遣いとは裏腹に、お嬢様気質の丁寧な言葉づかいで返すあんみつ。
どうやらこのような出来事は既に慣れきってしまっているようで、既に屋敷にいる別の執事たちも別の仕事に移ってしまったようだ
そして部屋に駆け込んできた執事も呆れた顔で言葉を返す
「もしも万が一ということがありますので、そういうわけにはいかないのです。どうかご理解を」
「フフッ、私達の家族と執事以外誰も入ったことのない屋敷に、いったいなにが起こるというのです?」
「し、しかしご主人様からも」
「パパは関係ない!」
ご主人様という単語が出た瞬間表情が一変し怒りの表情に変わった
そして怒鳴った内容からつまりはこの屋敷の主はあんみつの父ということが分かる
「も、申し訳ございません」
「いいから、もう出てって」
そういってやや強引に執事を部屋から追い出したあんみつは、そのまま複雑な表情で部屋のベッドに顔を埋めた
―――親なんて、顔も見たくない
そう思っていた矢先
「ご主人様がお帰りになられたぞー!」
「えっ!?」
―――なんでこんな時に
まさに噂をすればという言葉が合う状況
閉じた扉の向こう側からは慌てふためく執事達の姿が音で伝わってくる
それも先程一人しか動かなかったこの屋敷が、今では屋敷中のありとあらゆる人間がその人物の前に慌てて駆け出していた
この屋敷の中において誰が絶対的な力を持っていることを知らしめるかのように―――
「お、おかえりなさいませご主人様。突然のご帰宅ですが、どのようなご用件で」
「...少し思い立ってな」
扉の向こうから見知った声が聞こえてきた 自分が嫌っている親の声
そのままコツコツと今自分がいる部屋に足音が近づいてきた
―――用ってやっぱり
そして、足音が扉の前で止まり、勢い良く部屋の扉が開かれた

  • wktk --- あはは (2012/12/15 08:11:59)
  • wktk --- 俺 (2012/12/15 13:50:58)
  • wktk --- あんみつ姫 (2013/01/02 12:35:00)

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  • 最終更新:2012-12-14 18:09:49

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